名古屋市中央卸売市場「北部市場」は、愛知県内、名古屋市、中部エリアの最大市場として
毎日、新鮮な野菜や果物を全国から集め、“おいしい”を、皆さまの食卓へお届けしています。
流通取扱高は、仲卸の販売金額の合計では年間800億円以上と推定されます。

その「北部市場」の中で私たち仲卸は、生鮮青果物を安全、安心、安定的にお届けするために、
卸売市場を拠点として、青果物のプロとして匠の技を持つ“仲卸業”を営み、皆さまのご要望に応え
毎日の流通を通して、社会に貢献しております。


仲卸業とは、生産者から皆さまへ、可能な限り最短の時間で、「欲しい人へ、欲しいものをつなぐ」
ために、毎日腕を磨くスペシャリストたちの仕事です。

最近では、市場を経由すると聞きますと、物流が遅いのでは、と思われがちですが、卸売市場の流通は、
仲卸が鮮度保持に最善を尽くすため、多くの商品は産地を出発してから1日も経たずして、皆さまの
ご自宅の近くで販売されているという、驚愕のスピード物流です。

むしろ卸売市場こそが、いつ収穫したものかがはっきりわかり、一カ所に多品種を集めて、欲しい商品
だけをピックアップして最速で配送出来る、唯一の物流システムだといえます。


そして、全国の青果物を集める卸業者と、消費者からの注文を集める私たち仲卸業者は、
天候によって変化する青果物の生産量と、気温によって変化する消費者の需要を洞察し、
「しっかりと売れていく」ための“価格決定”の能力を発揮して、「流通相場」を創出しています。

価格決定による「流通相場」の創出は、大量多種な商品が集められる卸売市場しか出来ない機能です。
安い時はより多くの人に食べて頂き、その商品の宣伝をし、高いときは価格で需要を抑制し、
どんなときもどんな品質のものでも、農家が作った生産物に、入荷のその日に価格をつけて、
日本の農家の生産意欲を、過去から現在までずっと支え続けています。


「北部市場」の歴史について、ルーツは今からおよそ400年以上前にさかのぼります。

慶長16年(1611年)に徳川家康が征夷大将軍として5万の共を従えて初めて京都へ上洛するために
庄内川を渡る折、渡し船でもっとも多くの船を集めた青物商の野口市兵衛と山田九左衛門に、その功績を
讃え、徳川家康が直々に「青物市場開設の御下命」を言い渡し、3年後の慶長19年(1614年)旧暦
正月20日に下小田井・西枇杷島地区に「下小田井の市」が開設されました。

この市場は権現様免許の青物市場「下小田井の市」と称され、行政府の正式な免許取得の歴史的記述が残る
市場としては日本最古の青物市場として、加えて江戸の神田、大阪の天満に並ぶ日本三大市場として、以来
340年の長きに亘り発展しました。

近代に入り、明治42年(1909年)「愛知県市場取締規則」公布により翌年に「枇杷島市場」という
名称で青物市場として認可され、「枇杷島市場」は愛知県から認可された唯一の生鮮青果物の卸売市場
となりました。地名が西枇杷島だったことから、「西枇(にしび)の市場」と呼ばれておりました。

昭和24年(1949年)には名古屋市熱田区に水産業者を中心として本場市場が開設し、青果も併設
されましたが、「枇杷島市場」は昭和30年(1955年)、名称はそのままで、少し東の東枇杷島地区、
名古屋市西区の上更通に移転して、青果物卸売市場として更に盛況期を迎えました。

しかし敷地が手狭になり全国的にも有名な過密市場となったため、昭和58年(1983年)に愛知県
西春日井郡豊山町へ移転し、現在の北部市場となりました。

北部市場は、2015年には「青物いちば開設400周年祭」も開催し、400年以上前の開設を今も祝う
「市神祭」を現在も毎年行い、青果物市場として、日本三大市場の源流を、しっかり受け継いでいます。

名古屋北部青果第一仲卸協同組合は、それぞれに得意分野を持った仲卸業者の集まりです。
農家と消費者のための、卸売市場の大切な機能を守り続けるために協同組合を組織し、
共同精算センターの運営、代金決済システム等、近代的に進化させて活動しております。

加盟企業23社、加盟人数推定612名、加盟企業の年間売り上げはおよそ550億円です。(組合推定)


皆さまの平和な暮らしとともに、今後も未来へ歩んでいきます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

理事長 西脇 正導

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